本ページはプロモーションが含まれています

本ページはプロモーションが含まれています

【東京お屋敷巡り・目黒区の旧前田家本邸にお邪魔してきた!】

史跡
お名前.com

にほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ
にほんブログ村

駒場公園

東京都目黒区の駒場公園内にひっそり、こっそり建つ洋館があります。
旧前田家本邸
旧加賀藩前田家16代当主前田利為の本邸として建てられた和洋館です。
昭和5年に竣工された建物は、現在は国の重要文化財!

洋館は一見、レンガ造りのように見えますが、鉄筋コンクリート造の構造。
表面を引っかいたスクラッチタイルを貼った装飾と、要所に石川県産の大華石でつくられた彫刻が用いられています。
いやはや洋館はテンションが上がります。
そして、この館はなんと、見学料が無料です!
「国の重要文化財が無料って、なんて太っ腹!」
絶対に見られるうちに見学しておくべきです!

前田家の歴史と駒場への移転

さて、加賀藩について少し語ります。
加賀藩前田家は戦国武将の前田利家の家系です。

前田利家と言えば、織田信長や豊臣秀吉とともによく見るお名前。
「加賀百万石」で有名ですね。
その大藩の16代当主が前田利為侯です。
加賀藩前田家は、江戸中期より文京区の本郷に上屋敷を構えていました。
大正15年に、東京大学と本郷と駒場の土地建物を交換し、駒場に迎賓館も兼ねた邸宅を建設します。
東大の赤門は、当時の前田家の上屋敷の御守殿門ですって。知りませんでした!

昭和3年(1928)尊經閣文庫(前田家の文化財を後世につなぐため設立された)
昭和4年(1929)洋館
昭和5年(1930)和館
昭和17年(1942)利為侯ボルネオにて戦死
昭和19年(1944)中島飛行機に買収
昭和20年(1945)連合国軍に接収
昭和32年(1957)接収解除
昭和42年(1967)駒場公園開園
平成25年(2013)重要文化財に指定

前田利為侯は太平洋戦争中に戦死、享年58歳でした。
明治、大正、昭和と激動の時代を過ごされたのですね。
駒込のお屋敷で過ごした期間は、長くはなかったようです。

洋館にお邪魔しよう!

では、洋館にお邪魔します。外観は落ち着いた雰囲気の佇まいです。
イギリスのカントリーハウスをイメージした建物です。

スクラッチタイルの外観

積み上げたレンガの建物に見えますが、スクラッチタイル張りの外観です。鉄筋コンクリート構造には見えません。

正面入り口には車寄せ、上部には大華石の彫刻がそびえています。

建物の反対側、南側に周ります。雰囲気が変わって修道院の回廊のようです。
映画映えしそうです。

近づくとこんな感じ。雰囲気がありますね。

左右に対になる、翼の生えたライオンの彫刻が見守っています。これも大華石です。

では、入り口から中に入りましょう。なかなかの迫力です。

洋館内部

お客様をもてなす場ともあり、内部も素敵です。 
玄関広場の階段下にイングルヌックと呼ばれる小さなスペースがあり、ちょっとした隠れ家のようで個人的に好きな空間です。広々として空間が広がっています。各部屋の壁の重厚さや、マントルピースなど見どころがたくさんです!

2階へ

階段にはステンドグラスからやさしい光が漏れています。

2階は家族の過ごすための部屋が並んでいました。
夫人のパープルの壁紙の部屋や、侯爵の書斎など、人間味があって好きですね!
こちらは、連合軍に接収される前の状態に復元されています。

お屋敷はプチ中庭を囲むような形で、建てられています。

和館

洋館と和館は渡り廊下でつながっています。
和館の一階は公開されています。和室からの景色が美しいですね。 
外国人をもてなす場として使われたようです。


駒場公園行き方

洋館和館ともに、駒場公園内にあります。ちなみに駒場公園も無料で開園しています。
駒場公園は四季折々の景色が楽しめる公園。春の桜、秋のもみじ。
お屋敷を見学しながら、遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

  • 洋館 水~日・祝日9:00~16:30
  • 和館 水~日・祝日9:00~16:00 見学料無料

ちなみに、駅からはちょっと距離があります。
履きやすいスニーカーは必須ですのでご注意くださいませ。

この秋は東京の文化財建築巡り、してみませんか?
東京は新旧いろいろな建物が混在する、いわば建築の宝庫です!

正統派建物だと、旧古川庭園や、上野の博物館
旧岩崎邸【東京上野の重要文化財・旧岩崎邸(三菱3代目岩崎久彌の本邸)は素敵な異国の香りがする空間だった!】
話題の隈研吾氏の建物を巡ったり、【ポストモダン建築・隈研吾氏設計の「M2」に行ってきた】
私は梵寿鋼氏も大好き!【池袋にある梵寿鋼建築を訪ねてみた!独特の外観とシュールな内装が、推しポイント高め!】

今までとは違う、東京建物の旅をしてみてはいかがでしょうか?
新しい発見が待っているかもしれません。

にほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ
にほんブログ村
タイトルとURLをコピーしました