日本考古学発祥の地
東京都品川区に「日本考古学発祥の地」があるのをご存知でしょうか?
その名も「大森貝塚」
聞いたことのある人も多いのではないですか?
貝塚とは、古代人のいわゆるゴミ捨て場の様な場所と言われています。
古代人にはゴミ捨て場でも、現代人から見たら当時の人々の生活を垣間見れる貴重な場所!
貝塚からは貝殻だけではなく、鳥獣、魚の骨、土器や石器、人骨も発掘されています。
貝塚を調べることによって、当時の人々の暮らしが窺がえます。
エドワード・シルベスター・モース
1877年(明治10)6月、エドワード・シルベスター・モースはシャミセン貝の研究の為に来日し、横浜から東京へ向かう汽車に乗っていました。
汽車の窓から外を眺めていると、なんと貝塚を発見!
同じ年の9〜12月にかけて発掘し、1879年(明治12)に「Shell Mounds of Omori」を出版しました。
これにより日本初の学術的発掘となった大森貝塚は「日本考古学発祥の地」とされています。
明治に入って日本は急速に近代化を推し進め、外国からたくさんの技術者や研究者を招きました。
鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルも、明治政府に招かれて来日したひとりです。(旧岩崎邸の記事はこちらから。【東京上野の重要文化財・旧岩崎邸(三菱3代目岩崎久彌の本邸)は素敵な異国の香りがする空間だった!】)
モース氏、初来日は39歳。それから東京大学の初代動物教授に就任。
ダーウィンの進化論を初めて日本に紹介するなど、近代考古学や動物学の基礎を築いた人物です。
大森貝塚遺跡庭園
マンションを右手に見ながら道を進むと、右側に見えてきました。
貝塚の復元模型があります。こんなふうに重なりあって地層ができているのですね。
大昔は近くまで海があったのでしょう。
この大森貝塚は縄文時代後期から末期頃(約4500年前〜2800年前)の遺跡です。
土器や装身具、動物の骨など出土しています。
遺跡の出土品は品川区歴史館に展示されているので、気になるかたはそちらにも足を運んでみてくださいね!
縄文の風を感じられたでしょうか?
都会のオアシスあふれる、居心地の良い公園でした!
大森貝塚遺跡庭園 アクセス
- 品川区大井6-21-6
- JR大森駅 徒歩5分
- 公開時間
- 7,8月 9:00〜18:00
- 11〜2月 9:00〜16:00
- それ以外 9:00〜17:00
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ちなみに、探索する時は、歩きやすい服装と日焼け止めを忘れずに!
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